正常な血圧値と高血圧になる数値とは?

血圧は測定器を使用することで測定することができます。実は高血圧は、初期の段階では自覚症状が出にくい、また出たとしてもそれが高血圧のせいだとは思えないような症状であることが多いのが特徴です。
そしてそのまま進行していき、腎機能の低下などの重篤な合併症が出てきて、初めてそうだったと気がつくことも少なくありません。
ですから、日頃から血圧を測定しておき、その値に変化が見られた場合は即座に医療機関に相談し、初期の段階で治療を開始するのはとても大切なことです。
血圧の数値において、正常な数値、高血圧だと診断される数値には、医療機関や協会などによって若干、異なっています。しかしそれ程、大きな差があるわけではなく、いずれも上の値、収縮期血圧は低めであるのに越したことはないと言う点は共通しています。
2014年度版の高血圧治療ガイドラインでは、まず至適血圧は上が120未満でなおかつ下が80未満としています。これは1997年、アメリカの合同委員会で定められた最も理想的な血圧値です。
そして上が120~129かつ/または下が80~84の場合は正常血圧、上が130~139かつ/または下が85~89の場合は正常高血圧値とされており、これは正常血圧に比べると、若干、高血圧予備軍としての意味合いが近いとされています。
この場合は、これ以上、血圧を上げないような対策が必要となります。そして上が140~159かつ/または下が90~99の場合は1度、上が160~179かつ/または下が100~109の場合は2度、そして上が180以上かつ/または下が110以上の場合は3度と、それぞれの数値に応じて3段階に分類された上で、高血圧と診断されます。
家庭内において計測している場合、1度この数値が出たからと言って慌てるのではなく、一定期間計測し続け、その平均値見ることが重要です。

高血圧の人は入浴に注意

血圧は日常の些細な行動や気温によって常に変動しています。海外ではシャワーで済ます人も多いですが、日本では湯船に浸かる習慣が根付いているので、高血圧の人は血圧を上昇させない工夫が必要です。
きちんとした入浴は血圧を下げますが、急激な血圧上昇は重大な病気を引き起こします。入浴時には血管が広がるので血圧が定価します。しかし脱衣所で服を脱いで寒さを感じた時、血管は収縮するので血流が悪くなって血圧が上がっています。
よって脱衣所とお風呂場はヒーターを置いたり事前に床にお湯をかけたりすることで、温めておきます。また高血圧は熱さによっても悪化します。一般的に42℃から熱の刺激が強くなって血圧が上がります。
42℃~43℃は高齢者を中心に慣れている人が多いですが、適温は37℃~40℃です。湯船に入る時は足から順にかけ湯をしながら、少しずつ熱さを慣らします。首まで浸かると水圧が体に負担をかけます。
毛細血管に負担がかかり血液が大量に心臓まで流れるので、これを避けるためには半身浴がおすすめです。お湯が胸の辺りまでならば、心臓に影響を与えません。肩や首が冷えるので、タオルをかけたり保温効果の高い入浴剤を使って温めます。
高血圧の人は、家族の中で一番最後に入浴するのが良いです。他の人の皮膚から出た脂肪や有機物によって、皮膚に与える刺激を和らげるためです。入浴すると汗が出て、200ml~500mlもの水分を失います。
飲酒をしながら入浴すると、さらに水分が不足して血液がドロドロになるので注意です。心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞になります。血液の流れを良くするために、入浴の前後でコップ1杯の水を飲みます。

高血圧の人は排泄時にも注意が必要

高血圧とは、血管に常に高い負担がかかっている状態のことです。高血圧になると、糖尿病や腎症、動脈硬化や心筋梗塞、更には脳血管疾患などを発症するリスクが高くなることが明らかにされていますから、これを予防することは非常に重要なことです。
また既に高血圧だと診断されている人は、生活の様々な場面において、血圧にかかっている負担を高めないような配慮が求められます。たとえば排泄時です。便意を感じトイレに座ったけれど、排便の気配がない。
そんな時は、お腹に力を入れて息む、と言う人は多いかもしれません。しかし、実はこの息みと言う動作は、血圧を瞬間的に上昇させる動作でもあります。一説には、50mmHgほど、血圧を上昇させるとも言われています。
そして特に便器が和式であった場合、体勢的にもより息みに力が入りやすいため、この数値は更に上昇する可能性があります。健康な人でも血圧が急上昇することは、非常に体への負担が大きなことです。
そのため、これが高血圧の人になると、そのまま心臓の血管、あるいは脳の血管が切れてしまったり、詰まってしまうと言う可能性も非常に高くなります。そしてそのまま心筋梗塞や脳卒中を発症してしまうと言うわけです。
そして特に、冬場のトイレでの息みには気をつけなければいけません。リビングなどの暖かい部屋から空気の冷えたトイレに入った瞬間、血圧は上昇します。
そして下半身の下着などを下すことで寒さを感じ、より血圧は上昇します。そこに息むと言う動作が加われば、高血圧の人の血管にかかる負担は相当なものとなります。
ちなみに温度の急激な変化と血圧の関係で言えば、冬場の入浴も、高血圧の人は注意が必要です。ですから高血圧の人は、なるべく排泄の際には息まないように心がけること、また冬場はリビングなどの暖かい部屋とトイレとの温度差を少なくしておくことが求められます。
高血圧は早期治療が絶対です
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